ライトコイン(LTC)って、何?
2011年に誕生したライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)を原型とし、その欠点を補うべく生まれ、「ビットコイン(BTC)は金、ライトコイン(LTC)は銀」とも言われています。そのため、多くの点でビットコイン(BTC)の仕様や機能を踏襲しています。
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)の次に古い仮想通貨と言われています。
ライトコイン(LTC)は元々、ビットコイン(BTC)の抱えるスケーラビリティ問題(ブロックサイズの不足)を解決するために生まれた仮想通貨です。ビットコイン(BTC)が仮想通貨という概念を具現化したものとするなら、ライトコイン(LTC)はさらに実用性を高めたもの、と見ることができます。
なお、日本での人気はあまり高くはありませんが、海外では盛んに取引されており、特にアメリカでの人気が高いようです。
ライトコインのメリット

1.ブロックの生成スピードが速い
ビットコイン(BTC)の場合、ブロック1つが生成されるのに、およそ10分かかります。
ライトコイン(LTC)では、「Segwit(セグウィット)」というデータ圧縮技術を実装することで、「1ブロックあたり約2.5分」という生成速度を実現しています。
Segwitは、簡単にいえば「ブロック内の特定のデータを別の場所に格納して、取引データを軽くする」技術のことです。特定のデータとは、取引の送金元と送金先、それぞれの情報です。
これを別領域に保存しておけば、処理すべきデータ量が削減でき、処理時間の短縮にも貢献するというわけです。
2.ライトニングネットワークにも対応可能
Segwitを実装すると、ブロックチェーン外での処理を扱うことができ、これによって「ライトニングネットワーク」の導入が可能になります。
ライトニングネットワークとは、ブロックとブロックをつなげる鎖のようなメインチェーンの外側に、バイパスのようなチェーンを作り、高速送金を実現する技術のことです。
試験的ではありますが、ライトニングネットワークを利用して、個人同士での通貨の送受信にも成功しています。ライトニングネットワークにより、コインの取引が一瞬で行われ、手数料はほとんどゼロに近く、しかも高い安全性を持つとされています。
このような、ネットワーク上で行われた取引の結果だけを、本来のブロックチェーンに書き込むようにすれば、速さと安全性と低コストを同時に実現することができます。
ライトニングネットワークが本格的に導入されれば、ライトコイン(LTC)による少額の支払いが今まで以上にスムーズになることでしょう。
ライトコインのデメリット

1. データ改ざんのリスク
ライトコインの承認時間の速さや決済スピードの速さは、魅力的です。
ですが、この特徴と引き換えにライトコインには、改ざんの危険性が高いというリスクがあります。
もちろん、データの改ざんはすべての仮想通貨にそのリスクがありますが、ライトコインはビットコインと比べてもデータ改ざんのリスクは高めです。
2.日本で使える場所が少ない
仮想通貨は投資や海外通販などに使用する目的で日本でも保有している方は多いのですが、やはりまだメジャーな支払い方法にはなっていないのが現状です。
ビットコインであれば、対応している大手家電量販店などもありますが、ライトコインを使用できる店舗は日本にはほとんどありません。